教育[725]

上手なノートの取り方・書き方とコツ【予習・授業中・復習】

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執筆者:門衛 教育運営チーム

勉強の基本は「予習」「授業」「復習」の3ステップです。

そのいずれのステップにおいても使用するものが「ノート」となります。ノートをしっかり取れている人は成績もしっかり伸ばせますし、ノートが上手く取れていない人は成績もそれ相応のものとなる傾向にあるようです。

昨今では、「東大生のノート」をテーマにした書籍がとてもよく売れていることからも、ノートの重要性が分かるのではないでしょうか。今回は特に勉強が難しくなり、ノートを取ることの重要性が非常に高まってくる高校生のノートの取り方についてアドバイスしていきましょう。

<予習時のノート>
予習段階ではノートを多く使うことはないかもしれません。ただ、高校生にもなると、「事前に単元の説明を読んできて、問題まで解いてくること」という学校も多くあるので、中学生の時よりは活用することが多くなるかもしれません。

今回は英語と数学について見ていきましょう。

まずは英語ですが、英語は中学の時よりも多くの文法項目が出てきて、しっかり整理しておかないと非常に頭が混乱してしまいます。そうならないための予習ノートとしては、「文法単元を自分が理解できるように色をうまく分けながらまとめる」という作業が第一段階にあります。

その文法項目はどういった表現をする時に使うものなのか、どんな公式があるのか、それを文章で実際に使うとどういう形になるのか、などを1つ1つ丁寧にまとめていきましょう。

その時気を付けてほしいのが、「教科書をただ写すだけ」の予習にならないようにすることです。ただ写すだけでは写経と同じです。しっかり内容をかみしめながら進めていくようにしましょう。

そして、それを使って「練習問題」に取り組んでみましょう。もちろん最初の時点では分からない問題もありますが、しっかり事前のまとめをしておくと、授業を聞く前であっても解くことは可能になります。

分からない問題や迷った問題があったらその横に「?」や「△」などの記号を書いておきましょう。それを授業時に解決できるようにすればよいのです。

数学についてもほぼ同様です。

ただ数学はまとめるというよりは「例題」をしっかり理解するように努めることが重要です。基本的には数学は「例題」→「演習」の繰り返しなので、例題が理解できていないと先に進むことはできません。ですので、「例題を解くためにはどんな手法・公式が必要なのか」ということを例題解説の部分を参考にしながら理解できるようにしましょう。

それが出来たら、演習問題に着手しましょう。演習問題は例題で使ったノウハウを試すための確認ですので、予習段階で解くことは十分に可能です。これも不明な問題には記号を付けておくようにしましょう。

<授業そして復習>
上記のような予習ノートが出来たら、授業の準備は万全です。そのノートの分からない部分には記号が付けてありますから、授業時には特にその部分の解説をしっかり書きこんでおいてください。それは「同じ間違いを二度としないようにするため」なのです。

また、予習段階で分かっていた部分であっても、補足的に付け足しておく必要があると感じた事項はしっかり書き込みをしておきましょう。その時も「ただ先生が言ったように、先生が書いたように」書くだけではダメです。「自分が後で見直した時に分かるように」書いておくように心がけてください。

そのようにして授業を受けた後はいよいよ復習です。ここまで2ステップを着実に進めてきたのであれば、あとは「ノートをしっかり見直して、頭の中で授業を見返すことができるくらい」に復習をしてください。そして究極の目標は「その単元について友達に何も見ないで教えることができるくらいの理解」をすることです。そこまで出来てくればもう怖いものはありません。

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