英検は日本全国で受験することが出来、小さい子供から大人まで受験されている大規模な英語の試験です。
英検は5級から始まり、4級、3級、となるごとに難易度が上がっていきます。多くの中学生は中学3年が終わるまでに3級までは取得しているケースが多いようです。
そして高校に進学すると今度は「準2級」「2級」という2つのカベが目の前に立ちはだかります。
今回はその2つに関してアドバイスをしていきたいと思います。
まず最初に説明しておきたいのが「なぜ3級の次は2級ではなく、準2級などという紛らわしい級が設けられているのか?」という疑問に対する答えです。
基本的には5級は中学1年生相当、4級は中学2年生相当、3級は中学3年生相当、というように上がっていきますが、高校で学習する英語には「高校1年生相当」「高校2年生相当」「高校3年生相当」という明確な区分が存在しません。
基本的には高校の英文法は1年生のうちにほぼ全て終わってしまいますし、高校の英単語は学校によって進度が全く異なるので、区分けすることが不可能なのです。
それゆえに「高校3年間で学習する英語」としてまとめなければならないのですが、それだとあまりにも分量が多くなってしまうので、「準2級」というものを設けています。
これは「概ね高校1年生~2年生の半ば」辺りまでの英語力を想定しており、「高校英語の中でも比較的基本となるもの」が出題される傾向にあります。
上述したように、準2級は高校2年生の半ば辺りまでが出題範囲となります。ということは、英文法は1年で終了してしまうのですから、準2級の時点で英文法は全て試験範囲に含まれるということです。
ですので、まずは英文法をしっかり固めておくことが必要と言えるでしょう。高校の英文法は「時制」「助動詞」「受動態」・・・というように中学英語の延長となるものです。
ただし覚える量はかなり増えますから、しっかり固めるだけでも時間がかかるかもしれません。しかし固まってきさえすれば、読解問題にも活かせる「武器」となるものなので、早い段階で習得しておきましょう。
それが習得できてきたら、今度は「単語・熟語」を頭に入れる作業です。英検は大学入試と比べてみても、英単語力を重視する傾向にあります。英単語をたくさん覚えている人ほど、有利に進められる試験とも言えます。
そして最後にリスニング。リスニングは75点中30点を占める大きな得点源ですので、過去問題集でも通常の問題集でも良いので、何度もCDを聞き直して、「英語に対して耳を慣らす作業」をしっかりしておきましょう。特に英検のリスニングは1回しか音声を流してくれないので、そういう部分にも注意をしましょう。
準2級が合格できたらいよいよ2級となります。2級は「大学入試」にも匹敵するくらいのレベルとなります。
単語にしても読解問題にしても、リスニングにしても、全てが準2級よりも一回りも二回りもレベルアップします。ただ、準2級を合格しているのであればあと一歩の努力で2級は合格することができます。
とにかく市販のもので構いませんので、専用の単語帳を何回も何回も繰り返し、「よりレベルの高い単語」を頭に入れるように心がけてください。
英検と言うと、やはり面接試験ですね。ただ筆記試験さえ通過してしまえば怖いものはありません。面接試験の合格率は80%以上です。また、出題形式は毎回同じものですので、事前に似たような問題を使って対策を立てることが可能です。
一人で言葉を出す練習をしてもよいですし、先生などに協力してもらって練習を重ねるのも良いでしょう。
一番避けてほしいのが「合格率が高いからなんとかなる」という思考です。高いとは言っても落ちる時は落ちますから、事前の対策だけは念入りにしておきましょう。