教育[725]

宅地建物取引士を独学で取得するための勉強法

2,113VIEWS

執筆者:門衛 教育運営チーム

不動産を取引するには、宅地建物取引士という国家資格が必須です。

その資格は年々難しくなっており、合格率も16%以上ではありますが、高得点を取る人数で決まる部分もあり、合格ラインとされていても、不合格となる場合もあります。

ですので、できるだけ高得点を取る必要があり、50問中38点以上は取れるように勉強をしなければなりません。

テキストは、書店にて専門分野で販売されており、絵付きで解説されているものもあれば、文字のみでひたすら解説のものもありますが、テストでは、過去の問題から遡って出題される形式となっていますので、過去問題がついているものを購入するのがベストです。

民法だけのテキストは必要ないかと思います。民法自体はこの資格では必要ではありますが、1番の重要点ではないからです。

ですので、テキスト選びは、分かりやすく解説してあり、過去問題も載っているものが理想です。全く知識がない状態から始める場合、まず、どういった問題が何問ずつ出るのかを把握する事が重要となります。

民法14問、宅建業法20問、法令の制限8問、その他税8問の合計50問(出題傾向がかわる可能性もあります)となっています。

とりあえず、そのすべての項目を、どういう内容なのかをテキストで一通り目を通し、ある程度、この資格の効力や取る意味を把握する事から始めます。

次に1番重要で覚えやすいとされている宅建業法を重点におき、内容を理解する事です。宅建業法はこの資格を取得する上でももちろん、実践でも必要不可欠であり、20点を取れる分野になりますので、おさえておくべきところです。

次に重要なのは民法・法令上の制限となります。民法は不動産業者側からではなく、自分がもしその立場に置かれたらという考え方をしなければ、不正解率が上がります。民法は弱い立場の人の為の法律でもある為、不動産業者側の考えではいけません。

また法令上の制限も色々な制限がありますので、単体で1つずつ記憶していくのがコツです。最後のその他税に関しては、税金関連は毎年変動が有るため、ネット上で検索し、新しい情報を常に把握する事が大事です。こちらはテスト期日2ヵ月前から始めても間に合います。

また、その他というのは、建築材料等の事が1問含まれています。筋交いや砕石等の問題です。こちらは、取れても1点の為、重点的に勉強すべき分野ではありません。

ですが、記憶に余裕が有れば、覚えておくと1点増やせますし、建築関係にも進みたい等お考えの方は知識として勉強しておくといいかもしれません。

基本的にはこういった流れになりますが、一通り目を通してもサッパリわからない場合は、再度初めから最後まで目を通してください。ある程度理解できていないと、個別で本格的に勉強を始めた際に、わからないまま過ぎていくだけになります。理解できた時点で、過去問題をひたすら解いていきます。

過去に出題された問題は、ネット上でも拾えますので、法改正されたものに関しては書店で購入したテキストに目を通していれば改正されてる部分はわかります。

過去5年ほど遡ってみる、何度も繰り返し解く、余裕が出てきたら、問題を解く時間を気にし始めてください。時間制限がありますので、時間内に一通り見直せるくらいの余裕がないといけません。

また、宅地建物取引士の出題問題は、過去のものであれ、少し文章を変えて出題される場合もあります。過去問題を解いていて間違った問題は、どの文章の部分で勘違いしたのかを解明しましょう。

出題文には、「○○しなければならない」や「○○できる」といったような決めつけの文章が多めで、4択式です。また、問題自体が「正しいのはどれか?」なのか「間違っているのはどれか?」と入り混じってくるので、根本的にそこを読み間違えると大変な事になります。

問題を解いていると、だいたい4択中、2択までしぼれてくるようになります。文章の語尾をよく読んで、「しなければならない」⇒絶対的なのか「できる」⇒可能となるなのかを理解する事です。いわば、ひっかけ語尾が多いので、2択にはしぼれても、それらしい回答が2つあるように感じます。

テキスト単体で勉強する際は、こういった「絶対しなければならない」事なのか、「可能になる」なのかを徹底的に覚え、過去問題の1問1問の雛形を頭に叩き込む事です。

ノートに書き写しながらの勉強は結局は頭には入りません。書くとしたら図形形式で書く。「○○⇒○○の許可要⇒届出30日前までに」など、辿っていく図形形式で書く。また、シャープペンシルではなく、鉛筆で回答できるように慣れておく。

これは、テストがマークシート式なので、シャープペンシルだと消えにくい点、鉛筆ですと、マークしやすく消しやすい点がある為です。

まとめとしては、書店にてテキスト(過去問題集付き等)を購入⇒内容がだいたいわかるまで目を通す⇒宅建業法⇒民法・法令上の制限⇒その他税⇒理解できたら⇒過去問題を遡って5年分以上を繰り返しひたすら解く⇒テスト期日2ヵ月前くらいから税金関係を調べて記憶する。

ゲームのソフトでも宅建の勉強ソフトを販売していますが、過去問題がクイズ形式で出題され、新しい情報や問題に更新もできるので、ネット上の過去問題が余裕で解けるようになったら、そういったソフトで解いてみるのも良いかと思います。

また、試験会場は、大学の教室を貸切で行う事が多い為、試験会場慣れも合格に繋がる重要な事です。

例えば、日々勉強する場所を図書館に設定し、静かな広い空間で勉強し、慣れておくと、試験当日、場馴れしている場で勉強時のような感じで問題が解けるようになります。

出題文をよく読み、1から4の選択の文章を理解する。2択までにしぼれるようになったら、7割くらい理解できている状態だと思います。

テストは毎年1回10月に行われ、申込みは数か月前から始まります。勉強期間としては個人差もありますが、全くわからない状態から始めるのであれば、1年間はみっちり勉強するべきです。

1日4時間程度を目途にし、テストの制限時間が2時間ですので2回過去問題が解ける時間くらいです。

以上、独学でもできますので諦めずにコツコツとやり続ける事が合格への近道だと思います。

関連記事

教育総合ランキング2024/11/21 更新

門衛PC版へ 
ページのトップへ戻る