子どもを一人前になるまでに育てるには、受験も乗り越えていかなければなりません。
初めての受験の時期はそれぞれの子どもによって様々で、早い子は小学校のお受験から経験しますね。 遅い子でも高校受験は多くの子どもが経験することになり、見守るお母さんにとっても他人事ではありません。
受験を突破するためには勉強が不可欠で、学力を上げていけなくてはいけません。
その学力向上のためには、親としても塾に通わせたり家庭教師をつけたりと、それなりのサポートをしていかなくてはいけませんね。
この塾選び、家庭教師選びが子どもの学力に大きな影響を与えます。 特に家庭教師は1対1での勉強になるので、科目によって先生が変わる塾よりも慎重に選びたいところです。
では家庭教師を選ぶときにどんな先生を選んだらよいのでしょうか?
まず家庭教師を選ぶときに誰もがチェックする項目は、その先生の学力ですね。 これは必須です。 どんなにいい先生でも学力が無ければ話になりません。
家庭教師の先生の学力、卒業校、現役大学生ならその大学をチェックするのと同時に、現在の子どもの学力も忘れてはいけません。 現在の子どもの学力と、志望校をお母さんもきちんと把握しましょう。
家庭教師だからといって、絶対に優秀すぎる先生がいいわけではありません。 東大生!早稲田卒業!と聞けば、その先生に勉強を教えてもらいたい気持ちになるのはわかります。
東大生や早稲田卒業の先生は確かに優秀ですが、その優秀さが逆に落とし穴になってしまう場合があるのです。
子どもとの学力の差がありすぎると、東大生はその子どもが「なぜこの問題でつまずいているのか?」がわかりません。 特にずっと優秀な成績で育ってきた先生は簡単な問題を教えられないという危険性もあります。
もちろん中には教えのプロで、何人も指導してきた実績のある先生もいますから、そういった先生なら子どもを合格に導いてくれるかもしれません。 大学生のアルバイトで家庭教師をしている場合などに注意した方がいい項目と言えそうですね。
そのためレベルの高すぎる先生を選ばずに、子どもの志望校くらいの先生にしておいてはいかがでしょうか。
そうは言っても家庭教師は学力だけでなく子どもとの相性も大切です。 多くの場合、自宅にお招きする先生ですから信頼関係の築けない先生はちょっと心配です。 もしかしたらお母さんが留守にしているうちに、家にお招きすることもあるかもしれないので慎重に選びましょう。
最初は、何人か先生を試してみるといいですね。 初めて家庭教師をお願いする場合は、お母さんもお子さんも他にどんな先生がいるのかわかりません。
家庭教師の先生によって受験の結果が左右すると言っても過言ではありませんからね。 教え方が子どもにとってわかりやすいのか? 質問はしやすい空気をつくってくれているか? そして本当に子どもを合格に導いてくれる意志はあるのか? などなど、周りの評判に惑わされず、きちんと親子で決めましょう。
他の子どもにわかりやすい説明で必ずしも理解できるとは限りませんからね。
そして先生の真剣度合も大きいなポイントです。 学生のアルバイトで「まぁ割がいいからとりあえずやっとこう」みたいな先生は、いないと思いますが絶対ダメです。 きちんと最後まで面倒を見てくれる気持ちがあるのか?を見極めるのが大切です。
先生の理由で受験ギリギリにやめられてしまっては、今までなんのためにやってきたのかわからなくなってしまいます。
とは言っても、お母さんは先生とは挨拶をする程度で見極めるのはなかなかむずかしいですよね。
先生選びに子どもの意見が大きくなってくるのは当然です。 責任感のある先生か確認したかったら、先生に将来の夢を聞いてみてください。
ここで夢がなくてなんとなく生きている先生だと、要注意かもしれません。 例えば、先生の夢が「将来教育に携わりたい」という夢だと、子どものことをきちんと考えてくれそうですよね。
もちろん、IT系に進みたい先生が無責任というわけではありませんが、大事な子どもの将来を任せる先生ですから失敗しないように選びたいものです。 親としては先生選びが気になってしまうのは事実ですが、最終的には子どもの意見もきちんと聞いてあげてくださいね。
家庭教師の先生に習うのはお母さんではなく子ども自身で、受験をするのも子ども自身なのです。 子どもが年齢を重ねるほど親の意見を聞いてくれなくなるかもしれませんが、それはきちんと子どもが内面的にも成長している証拠です。
大事なところではお母さんがサポートをしてあげながら、親子で受験を乗り越えてくださいね!