教育[725]

【教育】パソコンの普及などで日本語の存在は揺らいでいるか

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執筆者:中田 雅敏
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5,6歳児に「もり(森)」という言葉から何を思い浮かべますか?と聞いたところ、ほとんどの幼稚園児が「おそば(蕎麦)」と答えました。

小学校入学時の児童に「森の概念を教えなくていいのか」或いは「木がたくさん生えているところ」と言い換えて教えるべきか。という質問を教員免許更新講習の受講をしてくださった幼稚園の先生からいただきました。

また他の先生に私から質問したところ、「もり」という言葉から「狼がいるところ」と答えた幼児が多くいたということでした。

そこでパソコンの画面を見せてみてください、とお願いをし、幼児に「明治神宮の画像」を見せてみると「森は木のたくさん生えているところ」とわかってくれたということでした。

ある保育所では、ショートケーキ、ドーナツ、ビスケット、キャンディーなど、どれを指しても「おやつ」と答えました。保育所で「おやつよ」と言っていたため、子ども達は、お菓子全部を総称して「おやつ」という言葉概念として捉えていたのでしょう。

現在、子ども達の周辺には言葉が豊かに溢れています。

それは日常生活の中で実感を伴って、生きた言葉として家族から伝えられていくことが多く、家庭では「概念と言葉と漢字」との関連性を持たせて、イメージが広がるように、概念が確立できるように、実感を伴って、イメージ化されるように話してほしく、感情の動きを言葉で表現してください。

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