A4くらいの紙の一番上に、3~5個くらい、覚えたい漢字や単語を書きます。覚える数は、その語句の長さや難易度に合わせます。まずこれらをながめて、「意味」を確認します。
それから書いて練習するのですが、これまでのように、ただ見ながら書き写すのではなく、最初に書いた漢字・単語の部分をうしろに折り曲げて見えないようにして、3~5個すべて書けるか確認します。
これが全部書けるまで、何度か折り曲げながら「見ないで」練習するのです。
この方が頭を使う分覚えられ、時間も短縮できます。慣れてきたら、文字通り「blind writing」で、目をつぶって、自分が書いているところも見ないで書くと、さらに頭を使い、イメージ力も強化できます。
小学生の漢字練習では、空中に指で書かせた方が、からだも使うからかよく覚えられるようです。
社会や理科の「用語」を覚えるときも同じです。
「日米和親条約」「日米修好通商条約」など、紙の一番上に3~5個まとめて書いて、「日米」「和親」「修好」「通商」「条約」の意味を考え、見ないで書けるか確認していきます。
とくに「天智天皇」「天武天皇」「文武天皇」「聖武天皇」「桓武天皇」など、まぎらわしい人名などは区別しながらまとめて覚えた方が効果的です。
「見ないで書く」ということに、最初は少し抵抗があるかもしれません。しかし、「見ながら」書くのは、何かに「依存」する気持ちが強いからなのです。強い「依存心」が成長を止めるのは、勉強でも、人生でも同じですね。