意外と知られていないのですが、「ディスレクシア」という学習障害があります。
「失読症」「識字障害」とも呼ばれるこの障害は、たとえば、「7」と「seven」が同じであると認識できません。
脳の働きに問題があるそうなのですが、知的障害ではないので、一般的な理解力や記憶力など知的能力には全く問題はないのです。
ただ、「文字」を読むことだけが困難。
症状やその障害の程度は様々で、文字をひっくり返して(鏡文字で)記憶したり、文字を読もうとしても、歪んだり、ぼやけたり、二重に見えたりするなど。そのため文字の読み書きがスムーズにできません。
日本では100人に1~2人、英語圏ではなんと10人に1人がこのディスレクシアを抱えている、という報告もあります。
ディスレクシアで有名なのはトム・クルーズです。
彼は脚本の文字を読むのが困難なので、セリフはテープに録音して、何度も聞いて覚えるそうです。