[カラダのこと]睡眠時間と早寝早起きどっちが優先?夜更かしの危険性について

睡眠時間と早寝早起きどっちが優先?夜更かしの危険性について

2015/07/13

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子供の心と体を健やかに育てるには生活リズムを正しくさせることが大切です。 まずは早寝早起きをさせることを習慣づけていくのがよいです。

子供が幼稚園や小学校にあがるとあるていどリズムをつけさせなくてはと意識する大人は多いですが、小さいうちは時間の制限がないのでついつい大人の時間軸に子供を巻き込んでしまいがちです。 早寝早起きをすることの重要性や、夜遅くまでおきていることの危険性をお伝えします。

【早寝早起きを実践しよう】

人の体温調節やホルモンバランスなど体のリズムははるか昔から昼に活動する動物としての身体のしくみに基づいてプログラムされています。 特に身体が未熟で成長段階である子供はその仕組みに合った生活をしていかないと心や体をよりよく発達させることができません。

【朝の太陽の光の重要性】

地球の周期は24時間です。人も同じかというと少しだけずれているのです。人の生体リズムは24.5時間なのです。

脳の中には生体時計という体内時計を誰もが持っています。 地球の周期とのずれを治すのに、朝の光を浴びることで光を生体時計のある視交叉上核というところで感じると体内時計がリセットされてずれが治ります。

この体内時計の働きは睡眠、体温、ホルモンの分泌などのリズムを刻んでいるのです。 朝の光を浴びることなく生活を繰り返していると体内バランスが崩れ始めますから、ホルモン分泌や体温のリズムが崩れ、自律神経のバランスも崩れます。 私たちの周りの環境は絶えず変化していますよね。

その変化に対応する為にもホルモン分泌や自律神経のバランスがうまく働いてこそ、その時々の周りの環境に合わせて体内の環境も一定に保つ体内恒常性維持機能(ホメオスタシス)が働くのです。

例えば外気温が変化しても体温は36土台になるように調整できますし、時間がばらばらな食事でも体内の血糖濃度は一定に保たれています。体温、血圧、血糖などさまざまな身体の調節を担っているのがホルモンや自律神経なのです。 朝の光を浴びることで生体リズムのずれを治し、様々な身体の機能を正常に保つことができるのです。

【夜更かしの危険性】

・夜更かしは生体リズムを狂わせる
夜に光を浴びる子供はとっても危険! 夜も明るい環境で過ごすと生体時計は昼間だと勘違いして、地球時間とのずれが大きくなってしまいます。 夜更かしが続くということは、毎日時差ボケが生じているというようなもの。とうぜん身体の生体リズムも狂いますから体調不良になってしまいます。

・夜更かしはメラトニンを抑制してしまう
また、夜の光はメラトニンという人間の細胞を守るホルモン分泌を出しにくくしてしまいます。 メラトニンの働きは、細胞を守ること、規則的に眠気をもたらすこと、性的成熟を必要な時期まで抑えるという作用がある大事なホルモンなのです。

特にこれから成長していく段階の子供にとって重要なメラトニンというホルモンは、5歳くらいまでにもっとも多く分泌されます。メラトニンは夜暗くなると分泌されてくるので、夜更かししていつまでも光を浴びているとメラトニンの分泌が抑えられてしまいます。

・夜更かしは成長ホルモンが十分に分泌されない
生後4か月くらいから、夜寝ている間に成長ホルモンが集中的に分泌されるような脳の仕組みになっています。

4~6歳ころからは寝入ってすぐ、深く眠っているときにたくさん成長ホルモンが分泌されます。 なので成長ホルモンが十分に分泌されないと脳や身体の成長に影響が起きるのです。

・夜更かしは日中の活動に悪影響
夜更かしをすると当然、寝不足なので朝起きようとするリズムが狂い、朝起きられなくなります。体温は明け方に低く、起きると上昇して脳や体を目覚めさせ、活発に動けるようなリズムをとっています。

睡眠のリズムが狂うと体温のリズムも狂ってしまい、午前中にうまく活動できずぼーっとしてしまいますし疲れやすく日中の活動に悪影響を与えてしまうのです。最近の子供に集中力がない子が増えているという原因の一つには夜更かしがあります。

【睡眠時間よりも早寝早起きすることの重要性】

夜更かしの子供は睡眠不足な傾向にあります。睡眠不足では脳の機能も身体機能も意欲も低下します。知的面でも精神感情面でも問題が生じやすいです。なので睡眠時間確保も大切なことです。

そして睡眠時間よりももっと重要なのが早寝早起きをすることです。 規則正しく寝て朝早く起きることがたんに睡眠時間が多いことよりも子供の問題行動を減らす可能性が高いことがわかっています。

また、朝の光を浴びずに歩行などの運動が減ると脳の中をつなげているセロトニン神経の働きが鈍りますから、大脳辺縁系で起こった情動(快、不快、怒り、不安)などに対して理性で対応したり不安を安心に変えることが出来なくなってしまうのです。

子供の心と体の健やかな成長にの為に大人が正しいリズムを作ってあげてください。