[カラダのこと]母乳育児のメリットと出産前からできる準備について

母乳育児のメリットと出産前からできる準備について

2015/07/06

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長い妊娠生活を過ごしやっと出産を終えても、ママのお仕事はまだまだ始まったばかり。

赤ちゃんが誕生してから、次にママが頑張らなくてはいけないのが、授乳です。

まさか自分の身体から母乳がでるなんて!とビックリしてしまう方もいるかもしれませんが、不思議なことに出産を終えると、身体は対応していきます。いろいろとお仕事の環境などもあると思いますが、できるだけ母乳で育児をするのが良い、と言われています。

ミルクでももちろん赤ちゃんは成長してくれます。しかし母乳育児だと、ママにも赤ちゃんにもメリットがあるのですよ。

母乳育児のメリットはどんなものがあるのでしょうか、考えてみましょう。

母乳の1番のメリットは赤ちゃんにとって最も適した栄養源です。ママの身体から出る母乳は、免疫力を高めてくれるものにもなります。ママにとっても母乳をあげることによって、産後ダイエットに1番効くと言われています。

妊娠してから10kg以上体重が増えて、産後ダイエットに漠然と不安を持っている方も多いのではないでしょうか。出産で5kgほど減り、あとは半年ほどかけて妊娠前の体重に戻していくのが理想と言われています。

この半年間に、授乳することが産後ダイエットの近道になります。ママの体型戻しのためにも母乳育児ができると理想的ですね。

またお乳をあげる赤ちゃんとのスキンシップの時間は、親子のコミュニケーションにとても大切です。

幸せホルモンが出る、とも言われていて、ママになった実感ができる特別な時間です。 卒乳までの特別な時間ですから、大切にしたいですよね。 産後に母乳を出そうとするのは、身体の自然の摂理に沿った行為ですから、ママにとっても赤ちゃんにとっても1番よいのは納得です。

そもそも母乳は血液です。赤ちゃんが産まれ、胎盤が出ると、母乳を作るホルモンがたくさん出始めます。産後1日~4日くらいで母乳が出始めると言われ、個人差があるものです。

母乳が出るようになると、3時間のサイクルで母乳が作られるようになります。新生児の授乳は3時間置き、と言われていますから、母乳の作られるサイクルと、赤ちゃんが母乳を欲しがるサイクルが合っていることがわかりますね。

しかしこのときに授乳の時間の間隔があいてしまうと、母乳が身体に溜まって乳腺炎になってしまったり、母乳の作られる量が減ってしまったりしてしまいます。ここで母乳が作られる量が減ってしまうと、後から増やすのが大変なのです。

赤ちゃんが吸いたいときにおっぱいが反応しないと、赤ちゃんが母乳を吸うのを嫌がるようになってしまいます。するとさらに母乳が作られる量が減ってしまい、悪循環になってしまうのです。

新生児の赤ちゃんは当然上手におっぱいを飲むことができるもの、と思いがちですが、赤ちゃんにとっても初めての経験で、おっぱいを上手に飲めない赤ちゃんもいます。

吸う力も、あごの力も弱いと、新生児の頃は1回の授乳に1時間かかってしまうこともあります。 1回の授乳に1時間かかって、その他にオムツを変えたり、ゲップをさせたりしていると、3時間置きの授乳がいかに大変かわかりますね。

そのため母乳の出は、よくなるようにしておきたいところです。

正直、母乳の出は個人差がある物で、自分でコントロールできるものではありません。

しかし出産前から準備をしておくことはできるのです。母乳マッサージをしたり、身体を温めておくこと、また食事のバランスに気を付ける、などで母乳の出がよくなると言われています。

ただ母乳マッサージは、子宮の収縮を促すとも言われていますので、切迫早産の危険がある、と言われた妊婦さんは37週以降にするようにしましょう。

お手入れをしていると、初乳が下着ににじんできたりすることもありますが、心配することはありません。 出産後にスムーズに授乳をするために、少しづつ続けておきましょう。

いくら母乳で赤ちゃんを育てたい、と思ってもできないことももちろんあります。

乳首が陥没型でうまく赤ちゃんが吸うことができなかったり、思うように母乳が作られずミルクに頼らなくてはいけないときです。 母乳が出ないとママが自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、悲観的になる必要はありません。

ミルクでもきちんと愛情をかけてあげれば、赤ちゃんはちゃんと大きくなってくれます。 お仕事の都合や、ママの息抜きなどを考えると、ミルクの方がもしかしたら育児がしやすい、と思うママもいるかもしれませんからね。

育児にはどの方法が正解、という形はありません。 周りの育児情報は参考にしつつも、あまり鵜呑みにする必要もないのかもしれませんね。 ママと赤ちゃんにとって1番良い方法を選んで、幸せな子育ての時間を楽しんでくださいね。

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