[カラダのこと]産後ママの腱鞘炎の原因と予防・対処法

産後ママの腱鞘炎の原因と予防・対処法

2015/07/06

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腱鞘炎は本当に痛くてつらいものです。出産後数か月のうちに急に腱鞘炎になったママが多いという話題をよく耳にします。

それはホルモンの関係や育児との関係にあることがほとんどです。手の使い過ぎだけではないのです。 産後ママに多い腱鞘炎の原因とケア方法をご紹介します。

【産後ママの腱鞘炎の原因】

・ホルモンの作用によるもの
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロン、オキシトシン、リラキシンなどがあり、生殖活動に関わるものです。

エストロゲンの働きは子宮やおっぱいを大きくしたり、子宮口を柔らかくし恥骨結合を開いていく、リラキシンは靭帯が柔らかくなって骨盤をゆるめます。

オキシトシンは子宮を収縮させ、母乳を運び、プロゲステロンには産後ママの出産のために多く分泌されるホルモンで、ゆるんだ子宮や骨盤を元に戻す働きがあります。

骨盤や骨をもとに戻すために腱鞘を収縮させるのですが、全身にもホルモンの影響はでるので出産と関わりのない部分でも腱鞘が狭くなり、腱と摩擦を起こして腱鞘炎になりやすいのです。

・産後の血液不足によるもの
出産で沢山の出血があり、母乳は血液から作られているので毎日多量の血液が体内から赤ちゃんへ出ていきますので、血液を作り出すのにフル回転でも間に合わない状態です。

まずは母乳に血液が沢山とられてしまうので、骨や腱の周りの潤滑液も血液から出来ていますが、これらに回す血液が足りないのです。また、寝不足や疲れ、まともに食事をとれなかったりして血を作るのがうまくいかなかいこともあり、関節は潤滑液が少なくなって痛みの原因となりやすいのです。

・なれない育児は必要以上に力を使っている
初めての出産の後に腱鞘炎になるママが多いです。初めての育児は必要以上に肩に力が入ったり、手首だけで赤ちゃんを支えたりしがちです。

背中も腕もがちがちに固くなってしまっていますので血の巡りも悪くなりますし、必要以上に手首や関節、腕に負担をかけてしまっているのです。それほど力んでいなくても、急に毎日持ち上げたり抱きかかえたり手首を曲げる機会が増えて手を酷使していることも腱鞘炎になりやすい原因です。

手首が曲がっているときは腱が常に伸びた状態になるので気をつけましょう。

【腱鞘炎を予防するには】

・抱き上げるときは手のひらや手首だけで支えないようにする。
ママの体を赤ちゃんに近づけ、片方の手は頭を支え、もう片方は腕まで入れてから持ち上げます。

・授乳のときは高さを調節。
必ず授乳クッションを使いましょう。授乳クッションだけでなく、バスタオルやタオルケット、ミニクッションなどを使って高さをしっかり調節してクッションだけで赤ちゃんの体重をほぼ預けます。

授乳クッションは赤ちゃんの頭を支えるだけでなく、高さも調整出来るので支える力が半減するので腕や手首にかかる負担が減りますし、吸う力の弱い赤ちゃんがおっぱいをうまく吸うことの手助けともなります。

・沐浴の時はベビーバスの深さを浅くする。
ベビーバスの深さが深いと手で支えたり持ち上げたりする時にそうとう手首や腕に負担がかかります。

水量を少なくしたり、マットの上で洗ってから抱っこして湯船に入るようにするなど、手首をたくさん曲げないで済むように工夫をしましょう。

バスタブにはめ込むタイプのベビーバスは深さがけっこうありますので、空気を入れてふくらますタイプですと、空気をあまり入れないと腕を置いたりしてつぶれるので高さを低くできますし、赤ちゃんを抱っこするときに楽ですのでおすすめです。

助産師さんや小児科の看護師さんは腱鞘炎になっている人はほとんどいないので、沐浴の指導の時は順序も大事ですが、だっこの仕方や使用する道具、お湯の量などを良くチェックしたり質問してみると良いですよ。


ホルモンの影響による腱鞘炎ならば生後半年から8か月くらいで自然に治りますが、慢性化させないためには整体師さんのお世話になるのも良いと思います。

栄養と休養をしっかり取って血が沢山出来るような体にすることも解決策ですがなかなか休めないママですから、周りのパパやじいじ、ばあばにお手伝いをしてもらいましょう。

腱鞘炎は50代に入った更年期の女性にも多いのです。腱や腱鞘を柔らかくして弾力を保つエストロゲンの働きが悪くなったり分泌不足になったりする閉経後は腱や腱鞘の柔軟性がなくなり摩擦を起こして腱鞘炎になる50代以降の女性も目立っています。

このことからもホルモンが原因による腱鞘炎の女性が多いので産後は特に気をつけましょう。

腱鞘炎になると予想以上に痛みが伴いますので、赤ちゃんのお世話に支障が出ます。 なってしまう前にケアを行い、なってしまったらプロに相談する事をおすすめ致します。 痛みどめやホルモン剤など効果的に使うことで症状が良くなりますから一人で我慢しないで下さいね。