[就学前]書くことは何歳から?幼児期の「ひらがなの書き方」の上手な教え方

書くことは何歳から?幼児期の「ひらがなの書き方」の上手な教え方

2015/07/10

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小学校入学まであと数年。幼稚園児を持つ保護者の皆様。

「そろそろひらがなを教えた方がいいのかしら」と思いますよね。絵のように筆順を無視して書いていることもあり、少し不安になりませんか?

筆順をメチャメチャに書いてもキッチリカッキリ教えなくていい

絵の場合は筆順はありません。下から書こうと上から書こうと、右から書こうと左から書こうとルールはありませんよね。

でも文字は“上から下 ↓”“左から右 →”の決まりがあります。

絵と同じ感覚て文字に興味を持って書き始めた子。「ここはこの順番で書かないとダメでしょ!」と注意してしまうと、子どもは「文字を書くと叱られる」と感じて、書くことが嫌いになってしまう危険性があります。

変な筆順が定着するほど同じ方向では書いていませんので、目くじら立てて注意することはありません。

但し、文字の筆順は「こういう順番で書くと書きやすい」を基に出来ているものです。人間の腕の動きから“上から下、左から右”は書きやすいです。だから自然にこの順で知らず知らずに書いている回数の方が多くなっているのです。

“あ”から教えなくていい

ひらがな46文字は“あ、い、う・・・”の順です。だからと言って“あ”から書かせないとダメということではありません。

良く見ると“あ”は複雑な構造、書くにはかなり難しいです。書きやすそうな字、書きたがる字から始めましょう。“つ”や“し”など一筆で書けるものが易しいですよね。

“自分の名前”から教えなくていい

例えば“ふじい やすなり”という名前の子。かなり長く濁音も入り難しいです。自分の名前を書く機会は多いですが名前から入るとハードルが高かったりします。まずは自分の名前は読めるだけでOKとしましょう。

そして色んなひらがなが書けるようになる過程で自然と自分の名前も書けるようになりますよ。

抽象的に教えない

「跳ねて」「止めて」「払って」「丸くして」はとても抽象的な教え方。子どもには伝わりにくい言い方です。次のように教えてみましょう。

・蛙のようにピョンと跳ねて!
・キキキキキーとブレーキかけて!
・ほうきでお掃除するようにシュッと払って
・お玉のように丸くして
*余談ですが学校教育の中では“リボン結び”と教えることもあるがリボンでは幼児にはわかりにくかったりします。

添削をしない

「ここはこう書こう」と思っても脳の指令が手先の細かい神経や筋肉に連動していない子ども。だから子どもの書いた文字を赤で直してはいけません。

直せば直すほど「書くと叱られる」と思い書く意欲が減退してしまいます。文字は書いていれば必ずうまくなっていくものです。

直線、曲線で構成されるひらがなって書くのにはカタカナや漢字より難しかったりします。でも必要性に迫られるのはまずひらがなですので、ひらがなから教えたくなる人も多いでしょう。その場合、上記を参考にしてくださいね。

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2024/03/28 更新