[中学生]中だるみに負けない中学2年生・高校2年生の夏休みの過ごし方

中だるみに負けない中学2年生・高校2年生の夏休みの過ごし方

2015/06/09

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一般に「中学・高校2年生は“中弛みの時期”」と言われています。

1年生の頃は入学したでまだ緊張感が残っているが、2年生になると学校生活にもだいぶ慣れてきて、また部活でも中心的な役割となりつつあり、勉強の面では緩みが出てしまうため、そのように言われているのだと思われます。

もちろん3年になると受験生になるので、気持ちが緩むということは少ないのですが、2年生の時期こそ有効活用すれば大きな飛躍に結びつく学年なのです。今回はそんな中弛みしやすい時期である中学・高校2年生の夏休みの過ごし方についてアドバイスをしていきましょう。

<中学2年生の夏休みの過ごし方>

中学2年生の勉強は基本的には中学1年生の学習をワンランクアップさせたレベルの内容が中心となります。

英語で例を挙げるのであれば、be動詞はwas, wereが出てきて、現在進行形は過去進行形にレベルアップし、助動詞はcanに加えてwillが登場する、というのが概ねスタンダードな中学2年生の1学期学習内容となります。

しかし、中学1年生ですでに勉強が分からなくなって嫌になってしまい、他のことに逃げている子が挽回できる数少ないチャンスのうちの1回がこの2年の夏休みなのです。

中学2年生で勉強が分からなくなったという子の大半は、中学1年の学習内容が疎かになったまま2年生に上がってしまった子であるケースが非常に多いのです。1年生の学習内容は分かるのに、2年生の内容が分からないというケースはごくわずかと言えます。

この場合、夏のじっくり時間を取れる間に、1年生のことまでさかのぼって復習することができます。

もし自分でやりにくいのであれば、個別指導の塾などを活用して、勉強の土台を再構築してみるのも一つの手と言えるでしょう。こういったタイプの子は中学1年の最初の最初から躓いているということは少ないようで、「中学1年のここから勉強が分からなくなった」という「ポイント」があるものなのです。

そのポイントをしっかり定めてあげることで、勉強に対するアプローチもしやすくなります。夏はその作業の1つ1つを固めていきましょう。

<高校2年生の夏休みの過ごし方>

さて、中学2年生の夏のアドバイスは比較的容易に事が進みそうなものでしたが、高校2年生の場合は一筋縄ではいきません。

なぜなら、高校生の場合は1年生の1年間で学習量が非常に多くなりますし、最初からレベルが高い内容になるので、それを全て戻って学習し直すということが物理的に難しいからです。

とはいえ、できる限りのことはやらないといけませんから、そのコツをお伝えしましょう。

ここでは比較的勉強が大変な英語と数学に絞ってアドバイスをしていきます。

英語は1年生で文法が全て終了しますが、それを全てやり直すことは不可能です。ただ、それ以上新しい文法はありませんので、「特に分からない度合いが高い文法単元」を1つでも2つでも良いので、夏の期間で復習してしまいましょう。基本的な単元はおおむね10前後しかありませんので、そのうちの2単元でも復習できてしまえば十分な量です。

そして、2年生のうちに是非やってほしいのが「英単語の暗記」です。単語の暗記はどんなに英語が苦手な人でもできる勉強ですが、授業などでは扱わないものですので、できるうちに詰め込んでしまいましょう。

また、数学も英語の文法同様に、1~2単元だけで構いませんので、夏のうちにクリアしておきましょう。数学もすべてつながっているので、たとえば2次関数を復習するだけでも微分・積分の土台が少しだけでも作れますし、三角比を復習しておけば三角関数の土台となります。

「できることからコツコツと」とはよく言ったもので、時間があるうちがチャンスです。「100%の学習内容が分かるように」とは言いません。「分かることが10%でもある」というレベルまで引き上げていきましょう。それが達成できた時に、勉強に対するモチベーションもきっと高まってくるはずです。

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