[投資全般]「強み」を活かし、弱みをカバーするポジティブ投資学の実践物語

「強み」を活かし、弱みをカバーするポジティブ投資学の実践物語

2014/02/21

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そうした中、ファンドマネージャーのAさんは、各自の「強み」を活かしながら、それぞれの「弱み」をカバーする一つのチームを組むことで、投資の成果をあげようとしています。
 
Aさんは、まず、日本株に対する「理論・論理的な背景」と「心理的な要因」の理解を深めるため、7人のアナリストの分析意見を聞きました。
 
「ファンダメンタルズ分析」が得意なアナリストBさんは、

「大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を実施することにより、日本はデフレから脱却し、経済成長率が高まっていく可能性があります。景気の回復により、企業業績が伸びることでEPS(一株当たりの利益)が高まり、また成長期待からPER(株価収益率)が高まれば、EPS*PERで計算される日経平均の理論株価は上昇し、現在の株価水準から見たら、割安だと思います。」とコメントしています。  
 
「テクニカル分析」が得意なアナリストCさんは、

「2009年以降、日本株のチャート上、概ね上値抵抗線となっていた日経平均10000円を、出来高を伴いながら突破してきたので、基調は強いと判断します。」とコメントしています。
 
「需給分析」が得意なアナリストDさんは、

「外国人投資家が、アベノミクスを期待して大幅に買いを入れ始めてきています。外国人は一度、買いを入れてくると相当な資金規模を伴って継続的に買ってくる傾向があります。この動きが日経平均を押し上げると思います。」とコメントしています。
 
「クオンツ分析」が得意なアナリストEさんは、

「データ分析を行った結果、為替のファクター(要因)が日経平均に与える影響は大きく、日経平均株価と為替の連動性はとても高い状態です。つまり、大胆な金融政策により円安が進めば、日本株も連動して上昇していくでしょう。」とコメントしています。
 
「アノマリー分析」が得意なアナリストFさんは、

「日本株は、4月から5月にかけて上昇する傾向が見られます。それ以前に買って、5月あたりで一度、売却することが適当だと思います。」とコメントしています。
 
「イベント分析」が得意なアナリストGさんは、

「2020年のオリンピックで、もし東京が開催都市に決定することになれば、日本株は長期的に投資チャンスだと思います。2000年以降にオリンピックが開催された国の株価分析をすると、開催決定月から実際にオリンピックが開催されるまですべての国で株価が上昇していますよ。」とコメントしています。
 
「歴史分析」が得意なアナリストHさんは、

「歴史からみると、安倍政権が実施しようとしている「アベノミクス」は、米国の「レーガノミクス」や英国の「サッチャリズム」に並ぶ、株式市場の大きな転換点になると思います。「レーガノミクス」や「サッチャリズム」による規制緩和、減税などの政策が、その後の長期的な株価上昇をもたらした事実は、日本株にとって追い風になるでしょう。」とコメントしています。