[投資全般]ファンドマネージャーが今、注目するトレード・レジリエンスとは?

ファンドマネージャーが今、注目するトレード・レジリエンスとは?

2014/02/14

1,121VIEWS

 

<ポジティブ心理学をここで再度、振り返る>

ここでもう一度、「ポジティブ心理学」についておさらいすると、ポジティブ心理学はアメリカ心理学会の元会長マーティン・セリグマン博士が1998年に提唱したもので、まだ、心理学の世界では新しい分野になります。

今までの心理学は、精神的障害や人間の弱さなどに焦点があてられてきましたが、ポジティブ心理学においては、人間がより良い生活やいきいきと仕事や物事に取り組むことが出来るための研究を進めていると言われます。
 
ポジティブ心理学の代表的な「学者」及び「概念・理論」として、マーティン・セリグマン博士の「楽観と悲観・レジリエンス」、エド・ディーナーの「主観的ウェルビーイング」、ミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」、バーバラ・フレデリクソンの「ポジティブ感情」、クリストファー・ピーターソンの「美徳と強み」などが挙げられます。
 
今回、『ポジティブ投資学』の一環として、まだ心理学でも新しい分野である「ポジティブ心理学」をマーケットの投資に適用、応用するため、セリグマン博士が提唱した「レジリエンス」の概念を取り上げてみたいと思います。
 

<レジリエンスとは?>

レジリエンスとは、「挫折・困難な状況からの回復力・復元力」、「変化や困難の中でもしなやかに生きる強さ」、「危機耐性」、「しなやかさ」、「逆境を前向きに跳ね返す力」、「克服力」などと訳されたりしています。

レジリエンスは「生態系において、環境の変化に対する回復力・復元力(レジリエンス)が備わっており、安定性や恒常性が保たれている」という生態学に由来する概念と言われたりします。
 
「レジリエンス」の概念は、子供や青少年などを対象とした臨床心理の分野などでよく見かけてきましたが、昨今では、加齢による変化にしなやかに対応する「レジリエント」化粧品が登場したことに加え、2011年3月11日の日本の大震災の悲劇、困難、逆境を乗り越え、女子サッカーワールドカップの決勝で強敵アメリカを破り、優勝を果たした「なでしこ・ジャパン」が海外メディアなどで、「レジリエント」で素晴らしいチームと絶賛されたことは記憶に新しいと思います。
 
現在では、ポジティブ心理学において、「レジリエンス」を高めるための実践的な方法が研究されつつあり、今後はさまざまな分野への適用・応用に向け、取り組みが進むと予想されています。