[株式投資]【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

2014/03/20

1,235VIEWS

記事に対する感想および世代間の認識・コミュニケーションギャップに関するご質問をいただきありがとうございました。以前、金融機関の人事・研修を担当され、新入社員、中堅社員、幹部候補生などの教育・研修のプログラムなどの作成や実施を手掛けていらっしゃった方だけあって、本質を突くような見方・質問はとても参考になります。

ご質問に対する回答として、今回、証券会社の営業現場でプレイングマネージャーの課長代理として活躍している中堅社員の方にインタビューをしましたのでそのコメントを紹介させていただくことで代えさせていただけたらと思います。

プレイングマネージャーとして活躍している中堅社員の方のコメントは以下のとおりです。

現在、私は、証券の営業現場で、プレイングマネージャーとして、自ら業績を上げつつ、上司と密に連絡をとりながら支店の数字を管理するとともに、メンターとして後輩の指導にあたっています。

現場で働いている感覚として、ご質問いただいた、この世代間ギャップを埋める方法としては、個人的に大きく2つあるのではないかと思います。

一つ目の方法は、私みたいに30代半ばから40代前半の課長および課長代理クラスのミドルが、この世代間ギャップを埋めるための「結節点」として、OJTの場でその役割をうまく果たすことが重要なのではないかと思います。

私達の世代は、中間世代であるため、上の世代とも下の世代とも年齢は大きく離れておらず、また、数字の管理などマネジメント業務に加え、現場で数字を自らあげるプレイヤーとしての役割も担っていることから、両方の立場の視点で働いていると思います。ただ、私達の世代は山一證券、北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行、協栄生命破たんなど、金融氷河期の時代を過ごしてきたため、マーケット業界に入社、また残っている人達の数は「上」、「下」の世代と比較し、少ないように思います。

そのため、世代としての人数が少ない分、現場では、プレイヤーとしての過酷な業績ノルマが課されつつ、メンターとして後輩に接する時間を割く上に、書類作成などこまごまとした仕事に忙殺されることで、「結節点」としての役割が効率的、効果的に果たせていないように思います。

この世代の人員増強は一つの解決方法だと思いますが、コスト面や社員教育面など現実的にはなかなかむずかしいと考えており、私は、次の二点目の方法が有効ではないかと思います。

例えば、30代半ばから40代前半の課長・課長代理クラスのミドルが、上の世代に教えてもらった貴重なノウハウや経験に加え、自分達の世代が、成功や失敗を繰り返しながらマーケットの現場で積み上げた経験を「概念」としてうまく抽出し、スキルとして「見える化」するとともに、下の世代が得意としているITスキルなどを活かし、なんらかの形でデータベース化していくことで、各世代間での意見を同じ目線で、またさまざまな見方で述べ合える、投資を行う上での一つの「軸」を構築することが大事ではないかと考えています。

「軸」はあくまでも目安、判断となる拠り所の一つであり、世の中・マーケットの変化に合わせて、また例外的な動きに合わせて投資判断を柔軟に変えていけばよく、「軸」により、目線を同じくすることで世代間の認識・コミュニケーションギャップを埋めつつ、一方で世代間の多角的で客観的な見方ができることが大切だと思います。

この取組みは、各世代の強みを有効活用する仕組み作りだと思いますし、それがうまくできるかが持続的に投資で成果を出せる強い組織・チームを構築する上でとても重要だと考えます。

以上、証券の営業現場で、プレイングマネージャーとして活躍されている中堅社員の方のコメントを見てきましたが、参考になれば幸いです。