[株式投資]【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

2014/03/20

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一方、この世代の人達は、社会人になり、マーケットの現場では、株式市場が総じて軟調であった時代背景を受け、主に毎月分配型の海外債券などを中心とした投資信託や利回りの高いREIT(不動産投資信託)などの販売を手掛けていることが多く、個別の株式投資の実践スキルや、株式投資に伴うメンタルマネジメント、相場変動における顧客対応などの経験やノウハウは乏しいように思います。

一方、40代半ば以上の年配の社員は、日本のバブルの時代など株式マーケットのいい時を幾ばくか経験しているので、概ね個別の株式投資を手掛けていたことが多く、数々の成功、失敗体験から投資スキルやそれに伴うメンタルマネジメント、顧客対応などの方法を自然に身につけている人達が多いと思います。ただ、IT・会計・英語スキルなど、客観的・体系的に目に見えるスキルという形で身につけているというよりは、どちらかというと「経験、勘、度胸」による現場での体験から体で覚えてノウハウを獲得した人達が多いように思います。

どちらの世代も一長一短で、お互いの強み、弱みをカバーし合う形でうまく結びつけば組織・チームとして大きな力を発揮できると思うのですが、世代間の認識・コミュニケーションギャップの存在により、有機的に結びついていないように感じます。

例えば、上の世代は、概ね「経験、勘、度胸」により、現場での体験から体で身につけたノウハウを持っていることから、

●理屈はいいから、つべこべ言わずにやれ

●なんのためにやっているかの説明はどうでもいいから、とにかく勢いで前に進め

●資格や勉強して頭でっかちになっても仕方ないから、とにかく体(足や手)を動かせ

●株式投資はリスクもあるけど、大きなリターンもあり、顧客に積極的に提案しろ

と下の世代に指導したり、強制したりします。

一方、下の世代は、社会人人生において株式市場は概ね軟調で、また就職氷河期や親の世代のリストラなど世の中の不透明感をいっぱい見てきていることから

●「経験、勘、度胸」の発想でイメージ、感覚だけでただやれと言われても、具体的な方法がまったくわからない。

●どういう目的でこれをやっているかが分からないと、自分の行動の軸がわからないし、後でやった行為が無駄になって“骨折り損のくたびれ儲け”になってしまう可能性がある。

●今は右肩上がりで成長する時代じゃなく、不透明な時代であり、会社に尽くした親の世代が理不尽にリストラなどを受けてきたことから、資格取得やその他、目に見える形のスキルを獲得することで、継続的に自分自身のエンプロイアビリティ(雇われ得る能力)を高め、自分の身は自分で守っていかなければならない。

●不透明な時代に株式投資などリスク商品は怖くて顧客に売れない。「まだはもうなり」など相場格言や表面的な株式投資の知識は研修・教育でなんとなく教わっているが、そもそも株式投資がどういうものなのか、どんなリスクがあるのか、また大きく損をした時の顧客の反応やその後、どのように対応していけばいいのかが本当のところはよく分からない。リアルな株式投資の現場の経験がないため、イメージがわかず、分からないものは基本、怖くて売れない。

と上の世代の言うことを表面上、しぶしぶ従いながらも、心の中で上記のようにつぶやいたりしているわけです。

ここで一つ質問ですが、投資の現場において、このような世代間の認識・コミュニケーションギャップをうまく埋め、組織・チームとして、全体のスキル・ノウハウを高め、投資で持続的に成果を上げていくにはどのような方法が考えられるのでしょうか?

元人事・研修担当として、率直な投資の現場の意見が聞きたいと思っています。よろしくお願いします。

その質問への回答は次ページのとおりです。