[株式投資]【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

【その1】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

2014/03/20

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先日、記事を読まれたあるご年配の投資家の方から以下の感想と質問をいただきました。

質問内容・・・
今までの記事(記事一覧はコチラ)を読ませていただきましたが、特に「トレードうつ」「トレードハイ」などの概念はマーケットのリアルな現場において、行動心理学や行動ファイナンスの視点とは違った臨床心理などの分野を取り込み、「個人投資家」と「機関投資家」の両方の目線を取り入れた上で、一般の個人投資家向けにも書かれている記事だと思いました。

また、リアルな投資の現場に基づいた内容であるため、マーケット業界に関わる若手や中堅クラスの研修の教材や読み物としても役に立つのではないかと感じました。

私はもうすでに定年退職し、一個人投資家としてのんびり過ごしながら、退職金の一部を運用する形で株式投資の世界に関わっていますが、以前は金融機関で人事・研修を担当し、新入社員、中堅社員、幹部候補生などの教育・研修のプログラムなどの作成や実施を手掛けてきました。

証券アナリストやFP(ファイナンシャル・プランナー)などの資格取得や、MBA(経営学修士)や海外拠点へのトレーニーなどの派遣制度、コミュニケーション・プレゼンテーションスキル、文章作成スキル、マネジメントスキルを磨くためのプログラムなどを構築し、社員に提供してきました。現在会社では、eラーニング(イーラーニング)によるパソコン・インターネットを通じて、個々人が手軽に学べる仕組みも導入されていると思います。

資格取得や各種スキル向上のための教育・研修プログラムは、マーケットの世界で実務能力を高めるための長期的な土台作りという点ではとても大事だと考えますが、マーケットの現場で、早期に目に見える形で成果を上げる点で難点があるとの反省から、そういった研修においても座学だけでなく、ロールプレイングやディスカッションなどを使った手法を取り入れ、少しでも現場の実務に役立つようにと研修制度にも工夫を凝らしてきました。

ただ、それでも早期の実務力アップという点では、成果がはっきりと見えにくかったため、実務経験を積み、ノウハウを蓄積している現場の社員に投資スキルやメンタル面も含めてメンター・指導的な役割を担ってもらうことで、社員間でそのノウハウの共有を行い、最終的に組織・チーム全体としての実務力・成果アップにつなげるOJT(現場での教育)に頼っていたのが実情です。

しかし、OJTによっても、必ずしも組織・チームでノウハウの共有がうまくいっているとは言えず、早期に実務力や成果のアップにつながっていないという意見も多く受けました。

その点について、いろいろな方々に意見を聞く中で、特に若手と年配の世代間の認識・コミュニケーションギャップが存在していることが一つの要因ではないかと感じました。

個人的な見方になってしまって申し訳ありませんが、例えば、新入社員から概ね30代前半の社員は、IT・会計・英語などのスキルを重視し、上の世代の人達と比べて、資格取得の勉強やワード・エクセル・パワーポイントなどPCによる仕事などは比較的得意なような気がします。

特に「経験、勘、度胸」など目に見えにくく、非効率で無駄に見えるような「ノウハウ」ではなく、論理的、体系的、効率的な「スキル」として目に見えるものを重視し、知りたがっているように思います。

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