[株式投資]【アノマリー・イベント・歴史分析】株式投資を楽しむ分析手法

【アノマリー・イベント・歴史分析】株式投資を楽しむ分析手法

2014/02/03

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最終回は、「アノマリー分析」、「イベント分析」、「歴史分析」です。

アノマリー分析の基本

アノマリー分析とはアノマリー(Anomaly)と呼ばれる合理的には説明できないですが、よく当たるとされている株式市場の経験則に基づいて投資判断を下していきます。

例えば、1月の小型株効果というアノマリーがあり、1月は小型株が上昇しやすい傾向があると言われます。また、節分天井彼岸底というアノマリーもあり、節分あたりが株価のピークになり、彼岸あたりが株価の底になりやすいと言われたりします。4月の新年度から5月にかけて上昇しやすいという傾向もあると言われます。
 
イベント分析の基本

イベント分析とはあるイベントが起こった場合の株価への影響度を分析します。例えば、オリンピックの開催決定後、株価はどのくらい上昇、下落するのかなどを分析し、投資判断を行っていきます。

イベント分析では、例えば、オリンピック決定の株価に与える効果を図るため、2000年以降、4年ごとに開催された国の株価を見てみると、オーストラリア(シドニーオリンピック:2000年)、ギリシャ(アテネオリンピック:2004年)、中国(北京オリンピック:2008年)、イギリス(ロンドンオリンピック:2012年)の株価は、開催決定月から実際にオリンピックが開催されるまで(開催決定から約84ヵ月後)にはすべての国で株価が上昇していることが分かっています。こういった分析結果を踏まえ、2020年に東京オリンピックの開催が決定した日本の株式市場の投資判断を行っていこうというのが

イベント分析の一つの例です。
 
歴史分析の基本

歴史分析とは資本主義経済で先行していると言われる英国、米国の過去の歴史、株価の推移を学び、日本で共通する部分はどこで、どのようなタイミングで株価が動き、その後どのような推移になったかなどを分析します。
 
例えば、外国人投資家の日本株の大幅買い越しの理由の一つとして、アベノミクスを歴史分析でとらえ、日本株の中長期的な上昇を期待しているとの見方もあります。
 
アベノミクスは、安倍首相が提唱した「三本の矢」である
①   大胆な金融政策
②   機動的な財政政策
③   民間投資を喚起する成長戦略   

を実行する政策をいい、外国人投資家の中にはこの「アベノミクス」を「レーガノミクス(米国)やサッチャリズム(英国)*」の構造改革に重ね、その後の米国、英国の長期の株価上昇トレンドに入った歴史を踏まえ、日本株の長期の投資判断を下していると言われています。
 
*レーガノミクスとは、アメリカ大統領ロナルド・レーガン(在任1981–1989)がとった規制緩和、減税などの経済政策です。また、サッチャリズムとは、1980年代のイギリスでマーガレット・サッチャー政権によって推し進められた民営化、規制緩和を中心とした経済政策です。
 
以上、4回にわたって、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析、需給分析、クオンツ分析、アノマリー分析、イベント分析、歴史分析の7つの基本的な分析手法を見てきました。

いろいろな分析手法を用い、自ら考え、判断し、自分の責任で株式へ投資する。それが株式投資のスキル向上をもたらし、中長期的に株式投資を楽しむための秘訣かもしれません。

以上です。

「ファンダメンタルズ分析」の記事はコチラ

「テクニカル分析」の記事はコチラ

「需要分析・クオンツ分析」の記事はコチラ

*上記のコメントは筆者の個人的な見解であり、筆者が所属する会社または組織の見解ではございません。また個別銘柄の推奨、商品の投資勧誘を目的としたものではありませんのでご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。