保険[73]

使える「がん保険」とは?上手ながん保険の選び方

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執筆者:安藤 朋子
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今や日本国民の2人に1人がガンに罹患し、3人に1人がガンで死亡します。

ガンになった場合、真っ先に頭に浮かぶのが「死」のイメージですが、実際には、医療の進歩により早期発見ならばすぐに死に至ることはあまりありません。

しかし、その代わりに、生きるための治療に予想以上にお金がかかります。
 
ガン治療の、ある月の通院による支出の例が以下のような場合。

<通院による術前抗がん剤の治療>

毎月約13万5,000円(手術する前に抗がん剤で腫瘍を小さくする手法)

<抗がん剤の副作用のための処方薬>

毎月約1万円
 
これらの金額は、自己負担した分(総医療費の3割で窓口で支払ったお金)です。(※カードで支払えばカードのポイントがかなり獲得できる←賢い医療費の支払方法)

最近のガン治療は、抗がん剤による強烈な副作用を軽くするための薬が開発されており、昔のように入院する必要はなく、この例のように通院で抗がん剤治療を行うケースが増えており、可能ならば、仕事をしながらガン治療をすることができるのです(もちろん、ガンの種類や進行度によっては、入院が必要になることもあります)。
 
そして、1ヵ月に自己負担限度額を超える医療費を支払った場合は、被保険者の所得区分に応じた一定の計算のもとにその額を超えた部分が、あとで払い戻されます(高額療養費制度)。
 
先のケースの月の場合、

3ヵ月後に加入している公的健康保険から約6万円が払い戻されます(保険証と併せて限度額認定証を提示していれば、窓口での支払い額が自己負担限度額までとなります)。
 
つまりは、結果として1ヵ月の自己負担額が8万円程度で済むわけです(1年の間に高額療養費の支給を4回以上受けると、4回目からは1ヵ月の自己負担限度額が4万円程度になります)。
 
このように、日本では、医療費の自己負担が少なくて済む充実した公的医療制度が整備されているので、「保険会社のガン保険はあまり必要ない」や「医療保険に加入しているからガン保険は必要ない」という声もチラホラ・・・
 
本当にそうでしょうか。

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保険総合ランキング2024/04/24 更新

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