住宅[373]

【6月】この時期だからできる失敗しない家づくり(収納)のために

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執筆者:前田 浩貴

6月になりました。 衣替えもお済みだと思います。

5月~6月は、夏仕様に暮らし方が変わりますので あなたには、実践して頂きたいことが3つあります。

まず、収納物を調べて頂く事です!

冬物の服
種類・・・ジャケット・コート・セーター・スーツ・など

大きさ・・・ロングコートの様な長い服・ダウンジャケットの様な厚みのある服

数・・・枚数よりも収納のスペースがいいです。「ハンガーにかけた場合に1mある。」このような表現がいいでしょう(そして、2年以上着ていない服は、処分を検討した方が良いかも知れません。)

収納のスペースも予算を掛けて設計をして造る訳ですから、 余分なモノの収納でスペースをとられてしまったら勿体ないですよね。 収納スペースを見直す事で、建築費用を抑える事が出来るのです。

次に、暖房器具+加湿器と扇風機が入れ替わりに収納されます。 入れ替わる時に寸法を測っておいてください。 扇風機は形が複雑ですので、収納スペースもそれなりに大きくなります。 また、高い位置に収納するよりも、低い位置に収納される方が多いです。

暖房機器は少し重いので高い位置にあげるのは女性では大変な事と 年に1回の収納の入れ替えがその理由になります。

暖房器具がエアコンのみの場合では、扇風機収納スペースを夏季にどの様に活用するのかも考えておくとよいでしょう。

夏に設計をする場合、冬物の寸法を測るのも大変な場合がありますので 少しずつノートに書き留めておいてください。

最後に考えて頂きたいのは、洗濯物です。 梅雨になると、主婦の一番の悩みは乾かない洗濯物です。

弊社のスタッフは、雨が降ってくると洗濯物を取り込みに自宅に帰ります。 それくらい、乾かない洗濯物は家事の負担が大きいのです。 梅雨は、少しでも晴れていたら洗濯物干したいですからね。

外に干せない方は室内干しになります。 その場合は、天気予報を見ながら必要なモノだけを選択するはずです。 その量を覚えておいてください。

クローゼットの収納の様にびっしりと詰めて干すと乾かないので、 思ったよりもスペースが必要になります。 カーテンレールに洗濯物を引っかける方もいらっしゃいますが、 レールの使用としては間違っていますし、壊れる原因になります。

設計の段階から知っていたら、室内に干せる場所や室外でも濡れない場所を計画出来ます。 設計者が主婦の家事を理解しているとは限りませんので、大変だな~と思ったことを忘れないようにノートに書いておいてください。 記憶よりも記録です。

毎日の暮らしを楽しむためには 暮らしの不満や不便を知る必要があります。今日から実践してみてくださいね。

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