[注文住宅]恐怖!シロアリ被害の予防と対策

恐怖!シロアリ被害の予防と対策

2014/12/29

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「うちは、新築時に防蟻処理(薬剤散布)をしているから大丈夫!」

と言って新築時から一度もシロアリを警戒していない方は、ご注意ください!!!

シロアリの被害は古い家だけの問題ではなく、木造の建物であれば、たいへん身近で、かつ、被害にあえばたいへん深刻な問題となります。皆さんの大切な財産であるお家がシロアリ被害にあわないよう、「シロアリ被害の予防」について考えてみましょう(^-^)

まず、シロアリやその被害は、どういうものなのでしょうか?

シロアリは、暖かく湿度の多い環境を好みます。そのため、活動期間は、春から秋です。光に弱く、土の中を移動して床下から建物に侵入してくるので、非常に厄介。そして、シロアリ被害とは、木造住宅の大事な構造部である土台や柱を内部から浸食するので、シロアリに食べられた木材はボロボロ・スカスカの状態となり、被害が大きくなれば構造バランスを崩し、建物が倒壊する恐れも出てくるのです。(写真は、シロアリによってコーナー部の柱がボロボロになった様子)

では、どのように「シロアリ被害の予防」ができるのか?

●防蟻処理(薬剤散布)・・・シロアリ被害の予防に有効であるのは確かなのですが、残念ながら、その効果は5年程度で薄れてきています。お住まいになってからも、定期的に防蟻処理を行ってください。

●建物が湿気を帯びるような環境になっていないかのチェック・・・湿度の多い環境を好むということから、雨漏り・漏水・結露などで常に湿気を帯びている木材にシロアリが集中します。雨漏りなどあれば、2階までシロアリの浸食被害が及ぶケースもありますよ。シロアリの好む環境にしないことが先決です!

●建物の外部環境のチェック・・・建物の外回りの環境も、水はけが良く、風通しが良い、水に濡れても直ぐに乾燥するようであればベストです。隣家との距離に余裕をもたせるのが有効ですね。意外と盲点なのが、エアコンの室外機の裏の環境です!建物との距離が近い上、ドレンからの排水があるのでシロアリの好む環境になってしまう可能性も。日頃から建物の外回りに「蟻道」が出来ていないか等、チェックを忘れないでください。

●植栽・・・実は、お庭の木もシロアリ被害にあうケースも。そこから建物に侵入してくるので、早めにシロアリ駆除を行うことが大切です。他にも、建物の外回りに植栽が常に接していると湿度が高く保たれるばかりか、シロアリの侵入を確認する「蟻道」が隠れて見えないという事態に。植木鉢の植栽も同様ですから、あまり建物に植栽を近づけないように心掛けてくださいね。

以上の4点を注意して頂ければ、シロアリ被害の有効な予防対策となりますよ。

しかし、昨今、外来種のシロアリにも注意が必要のようです!

それは、アメリカカンザイ(乾材)シロアリという種類で、土には住まず、更には乾燥した木材を加害するとか。糞の山が家に度々出現するようであれば、アメリカカンザイシロアリの侵入の可能性がありますよ。

最近、中古住宅を購入しリノベーションして住まう方法も人気ですが、購入する建物がシロアリ被害にあっていないかどうか確認が必要です。壁を剥がしてビックリ・・・思わぬ工事費用が掛かる場合も。購入前に、プロに相談するのも手ですね。

シロアリの被害は、木造の建物のナーバスな問題です★上手く向き合って賢く予防ができれば、気持ち良くお住まい頂けると思います(^-^)

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