[しつけ全般]子どもの躾「怒るのではなく叱る」そのための方法とは?

子どもの躾「怒るのではなく叱る」そのための方法とは?

2015/02/20

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「怒って躾けてはいけない。叱って躾けましょう」「“怒る”ことと“叱る”ことは別、“怒る”ことは感情で相手を動かそうとすること、“叱る”とは“これこれこういう風に導きたいという考えの元、教え諭すこと”」とよく言われます。筆者の著書でも以前、書いてしまいました。

けれども、子育てを始めたばかりの親にこの二つを使い分けすることはかなりハードルが高いこと。

「赤いパプリカと赤ピーマンを料理により使い分けよ!」「ヒラメとカレイの違いが分かるか!」と言われている感じです。料理が苦手な主婦にはどっちも同じ野菜なのに、いきなりここまで要求されるとかなり大変です。

更に良くないのは「感情的に怒って躾けてはいけない」と子育てセミナーなどで言われ、それを字義通り受け取り、普通の顔して「ダメですよ~」と注意しているケース。言葉に振り回されていて全く内容が伴っていません。

親の言葉は子どもの左耳から右耳へすり抜けちっとも言うことを聞きません。言うことを聞かないばかりか、感情も露わにせず、言葉も柔らかなので甘く見られたりします。

では、一番良い方法?メラビアンの法則の活用です。

メラビアンの法則(人の行動が他人にどのように影響を及ぼすか)
●話の内容・・・・7%
●口調や早さ・・38%
●見た目・・・・55%

そうです。話の内容ではなく語気、見た目が合わせて93%なのです。

内面は怒り狂いながら感情を爆発させる顔をします。でも口から出す言葉は冷静沈着な言葉にします。

「うるさい!静かにしろ~!」ではなく「静かにしましょう」と凄い顔つきで言います。

笑顔で「悲しい・・・」と呟いても語気に悲しさは表れません。でも悲しい顔をして「悲しい」と言えば語気にもそれが反映します。これと同じで内面は感情的に「うるさい、静かにしろ」と叫びながら「静かにしましょう」と言葉に出すと語気に迫力が出ます。

言葉の内容でなく語気、頭から出る湯気、目の炎、表情で躾けます。

子どもを叱るのは凄くエネルギーのいることです。 実際、自分が怒っていると身体が熱くなってきます。そのエネルギーは活用しましょう。

「怒らないで叱って躾ける」といっても難しいですが「怒っていても言葉では丁寧に」とすると簡単ですよ。

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2024/04/24 更新