[家庭のこと]ちょっと待って!キラキラネーム

ちょっと待って!キラキラネーム

2016/10/14

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きらり、しいざあ、れおん、きらと、えれん、まりぶ・・・最近の子どもには色んな名前がありますよね。名前は一生ついて回ります。名前負けしたり、イメージがかけ離れていることもあったりしますよね。

そこで『1人でできる子になる テキトー母さん流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がご紹介します。

■将来への願いを込めて

子どもが生まれたとき親は“将来、こんな大人になってほしい”と色んな願いを込めて命名します。

名前って一生付いて回ります。苗字は“田中さんの家”に生まれたら“田中”です。また、変わったとしても結婚する相手が“鈴木”だったら“鈴木”になります。選べませんよね。でも、下の名前だけは親が自由に付けられます。

■こんな名前がある!

<http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/19/kirakira-name_n_8606138.html 抜粋>
スマホアプリ「赤ちゃん名づけ」を提供しているリクルーティング スタジオは11月19日、「2015年 キラキラネームランキング」を発表した。1位に入ったのは「皇帝」。「しいざあ」などと読むという。2位には「星凛」、3位は「愛翔」が選ばれた。 トップ10の漢字と主な読み方は以下のとおり。

1位「皇帝」…しいざあ、こうた、みかど、れおんなど
2位「星凛」…あかり、きらりなど
3位「愛翔」…らぶは、あいと、まあと、まなと、あいかなど
4位「煌人」…きらと、あきとなど
5位「永恋」…えれんなど
6位「空蒼」…くう、あせいなど
7位「愛莉」…らぶり あいり えり、あかりなど
8位「海音」…まりぶ、まりん、かいと、ひろと、かのん、かいん、しおんなど
9位「碧空」…あとむ、あおぞら、りく、そら、みらんなど
10位「七海」…ななみ、なな、まりんなど

このランキングは、「無料 赤ちゃん名づけ」のアプリとWEBサイト、スマホアプリ「無料 キラキラネームクイズ」のアクセス数をランキング化したもの。そのため、実際にこれらの名前を名付けたかどうかは、わかりませんが・・・。

■勝子

突然ですが“勝子(かつこ)”の話をさせてください・・・。

このお話は今から30年ほど前のお話。私が東京医科大学病院に重症アトピーで入院していた頃、同じく重症アトピー患者として入院していた長野県のお寺のお坊さんから聞いた話です。

住職の名前は太田さん。小さい頃から喘息持ちで68歳にしてアトピーを初めて発症した人で私と同じ皮膚科の病棟に入院していました。

「先生(医者)が『勝子と別れろと言うんだ~』、『勝子といたら人生駄目になる』と言うんだ~」涙して私に訴えてくる太田さんでした。「私は勝子を愛している・・・」と更に続きます。

「どうして、たかが大学病院の医師がここまで患者の私生活まで立ち入るんだろう・・・」と思いました。

太田さんは引き続き語ります。 「勝子は色々難しいんだ~」 「でも、勝子は可愛いところがあるんだ~」

太田さんはよっぽど奥さんを愛していらっしゃるのでしょう。

「でも庭を荒らして困るんだ」 「一番好きなのは人参よりキャベツなんだ~」なんだか話の内容が変です。最初、私は大田さんの奥さんの話だと思って聞いていたのですが、段々話が私の想像した勝子さんの姿と噛み合わなくなってきました。どうも人間の話ではないみたいです。

太田さんは「ほら、可愛いでしょ」とおもむろに写真を出しました。 そこに映っていたのは・・・。

“うさぎ”だったのです。 なんと!勝子とは大田さんの家で飼っている兎のことでした。

重症アトピーの患者にとって犬、猫などの動物の毛は大敵です。ペットを飼うこと自体が厳禁です。だから太田さんの主治医は「勝子と別れろ」「勝子(=兎)を飼ってはならない」と命じていたのでした。  

■タオルの店

世田谷の246ちょっと入った淡島通り沿いにタオルという看板のお店があります。私はずっと「タオル専門店」だと思っていました。

タオルを買いに行ったらなんと「美容院」でした。「却ってお客が来なくなから、店の名前変えたらどうですか?」と老婆心ながら忠告したくなる衝動にかられました。



■犬

友達が「ポチ~ポチ~」と飼い犬を呼びました。のっそりと出てきたのは猫でした。「ポチ」と名付けられていた猫でした。

■張紙さん

壁のリフォームを頼みました。名刺を見たら「張紙 重雄(はりがみ しげお)」 「これ本名なんですか?」と聞いたら「そうです」とうつむいて小さい声で答えた業者の人でした。  

■大藪さん

とあるクリニック。“サンクリニック”と看板が出てます。院長先生の名前は「大藪(おおやぶ)」さんでした。まさか「オオヤブ クリニック」とは出せなかったのでしょう。でもやぶ医者ではありませんでした。

■静香(しずか)ちゃん

落ち着きのないAD/HD(注意欠如/多動性障害)の子ども。“しずか”名前にそぐわない行動でした。名前負けしないようにファイトと声援を送りたくなりました。

■他雄さん

私の知り合いに“他雄”という名前の90歳の人がいます。「“他”の漢字は珍しいですね」と質問したら、「自分は双子で、昔は双子は、人間は一回の出産につき一人であるべきで、2-3人は動物と同じだという考えがあった。

それで別の家に預けられ々に育てられ、名前も“他所の子(よそのこ)”という意味を込めて付けられた」と答えが返ってきました。

今は双子が欲しい人も多いのに時代が違うと随分と考え方も変わるのですね。

■悪魔君

昔、悪魔君事件がありました。「悪魔」と命名した男児の出生届が不受理となりました。別の漢字で「あくま」と出したがこれも不受理、亜駆君として最終的には届け出ました。

悪魔君 命名騒動についてはこちら<http://u777u.info/nsI6> 

■どんな名前でも素敵な名前

江戸時代は“鹿さん”“お熊さん”と名付けられた女性は多くいて珍しくはありませんでした。馬は「働き者」、虎・龍は「強者」を連想させ将来像を願って命名されていた人も多かったそうです。今でも坂本龍馬、橋本龍太郎(元総理大臣)もそうですよね。今も“虎”“龍”の漢字が付いている人も多いです。

それから、私の叔母の名前は“中川勝子”です。読み方もそのまま“かつこ”です。穏やかな優しい叔母ですが勝子という名前が付いていても違和感がありません。 どれも素敵な名前ですね。

■一生物として命名してみよう

さて、もし、子どもの名前を付けるとき大事なことがあるとするならば“悪魔”“馬鹿雄”“駄子”など否定的なことを連想させる名前にはしないことです。まあ、こんな名前を付ける親はいませんが・・。

それから命名するポイントとして、それがずっとついて回ることを想定した方がいいように思います。人生80年、目の前の赤ちゃんがお爺さん、お婆さんになっている頃、時代は変わっているので流行りの名前として“みつる爺ちゃん”“ひかる爺ちゃん”でも違和感がなくなっているのかもしれません。

でも、あまりにも可愛すぎる名前はどうなのでしょう。目の前にいる赤ちゃんが「いちごちゃん」「れもんちゃん」「みるきーちゃん」なんてメルヘン系は子どもの風貌にぴったりかもしれませんが、お爺ちゃん、お婆ちゃんになったときも視野に入れてみたら、あまり突飛押もない名前にならないように考えてみた方がいいかもしれません。

■おまけ

「兔の勝子は今どうしているだろう」と時々思います。そして大澤さんは当時で70歳近くだったので、もうあの世に行っておられるかもしれません。兎の寿命は長くて10年なので勝子も天国に行って大澤さんに飼われているかもしれません。そして天国ではきっとアレルギー反応は起こさずに幸せに暮らしているかもしれません。


※この記事を書いた立石美津子さんの著書
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