[小学生]【小学生】上手な読み聞かせのコツ【本選び・読み方・注意点】

【小学生】上手な読み聞かせのコツ【本選び・読み方・注意点】

2015/07/16

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現在、多くの小学校で、保護者による本の読み聞かせが行われています。 たいていは有志が集まりボランティア作業として行いますが、学校によっては、PTAの専門部活動の一環として行われることもあります。

絵本が子どもたちの心を豊かにすることは分かっていても、実際に自分が与える側になると、何に気を付けていいのか、どんな本を選べば良いのか分からなくて困っている人の為に、いくつかポイントをお伝えします。

「本の選び方」

絵本は自分の好きなものを読むのも良いのですが、自分が選ぶとどうしても好みが重なってしまって、似たようなものが多くなってしまいがちです。一度きりならそれでも仕方ないですが、継続して読めるのであれば、様々なジャンルの本に触れさせてあげたいですね。

子どもたちが好きな本というのは、案外大人の目線からは「なぜそれなの?」と思ってしまうようなものも多く、絵本の世界の奥深さを感じさせられます。

そこで手始めに、本のジャンル分けをします。例えば、昔話、創作絵本、科学の本、ことば遊び、詩など大まかに分けられます。それらの中でも、新しい本より、自分の幼少時代にもあったような、長く読み継がれている名作と呼ばれる本を選ぶことがおすすめです。

長く読み継がれるには、何か分からないけれど、不思議な力が潜んでいることが多いものです。  迷ったら、図書館の司書の方に相談するのもおすすめです。大体何分くらいの持ち時間があって、その中で何冊読もうと思っているかを伝えれば、きっと良いものを出してきてくれることでしょう。

そして、なるべくその季節に合った本を読むことです。子どもたちが、ふとした時に「そういえば、読み聞かせでこんな本があったな」と思い出すだけでいいのです。話の詳細を覚えてなくても、図書館に行けば読めるものなら、もう一度手に取ることができるからです。

読み聞かせの役割の一つとして、子どもと本との出会いの場を提供することも大切なので、子どもの目に付きにくい、地味な絵本も積極的に選ぶようにします。

「読む姿勢、声の大きさ、テンポなど」  

読むときに大切なのは、絵本が見えやすいことです。地面に子どもたちを座らせて、読み手が椅子に座ったくらいの高さがちょうど良いです。その時に両手を120度くらいに広げた扇形の線の中に子どもたちが収まるような形が理想です。

読む本は前もってしっかり開いて、開き癖を付けておきます。すると読んでいる最中に紙がたわまずに、まっすぐ見せる事ができます。そして、片手で本の中心部分を持ち、読み手の身体で本が隠れないようにしっかり掲げます。光の反射で見えにくくならないように、ほんの少しだけ斜め下に向けるとさらに良いです。

声の調子や大きさは、室内ならあまり張り上げないのが理想です。母親の穏やかな調子で淡々と読まれるのが、子どもたちが本の世界に入り込みやすくなるポイントです。あまりお芝居のように抑揚をつけてしまうと、読み手自身の印象を植え付けてしまうのであまりお勧めしません。

テンポは持ち時間に合わせる為の時間調整にもつながるので、ちょうど良いテンポを練習しておくといいでしょう。

「手遊び歌、わらべ歌の活用」

持ち時間の調整に便利なのが、手遊び歌やわらべ歌。 これは、知っている人に教えてもらうしかないと思いますが、物語の中に入り込んだ子どもたちは、頭の中で大いに冒険してくるので、大人が思っている以上に疲れてしまいます。

そんな時に、ぐっと背伸びをするようなわらべ歌や、指先を刺激するような手遊び歌を取り入れると、血流もよくなりすっきりとして気分転換にもなります。 覚えて始めるまでは難しいかもしれませんが、思い切ってやってみると、子どもたちが次の本に集中でき、何よりもコミュニケーションがとれるので楽しいひとときになることでしょう。

「これだけは気を付けて!」

本を読むときに気を付けて欲しいのは、読み手のその本に対する思いとか、批評や感想を子どもたちの前では絶対に言わないということです。

主役は本であり、子どもたちであって、読み手は額縁に過ぎないのです。子どもたちは、本から受ける印象を、自分だけの感じ方で豊かに感じます。それが他人によって操作されてはいけないのです。

声色も、あまり感情をこめすぎると、子どもの感じ方を邪魔するので、淡々と読みます。ただ、文中で「大きな声で言いました」とあれば大きな声で読むというのは大丈夫です。でも悲しそうな時に悲しい顔をして読んだりすると、「悲しい」の表現がそのイメージで固まってしまうので非常に危険なのです。

読み聞かせは、大人でも絵本のすばらしさに気付かされて、日ごろのせかせかした気持ちを落ち着かせてくれる良い機会になります。ぜひ、素敵な絵本の世界を子どもたちに伝えてくださいね。