[小学生]「適性検査型」中学入試とは?

「適性検査型」中学入試とは?

2014/03/25

6,424VIEWS

私立中学では一般的に、算数・国語・理科・社会の4教科(2科受験では算数・国語のみ)の入試を実施し、合否を決めます。

特に算数では、「分配算」「倍数算」「消去算」といった普通の小学校では学習しない、いわゆる「特殊算」の解法を身につける必要があります。
 
わかりやすく説明すると、私立中学入試では、中学生や高校生が「方程式」を立式して解くような問題を、特別な解法(面積図・線分図・天秤図など)を使って解かなければいけません。
 
簡単な例題と解法例を載せておきます。

ある本を3日で読み終わる予定で、1日目に全体の5/9を読み、2日目は残りの60%を読むと24ページ残った。この本は全部で何ページありますか。
 
この問題では、実際には「線分図」をつかいますが、考え方だけ説明します。
 
2日目から考えます。
 
2日目に読んだのは1日目の残りの60%(60/100=3/5)なので、

1日目の残りの2/5が24ページとわかる。

→1日目の残りを⑤とすると、②=24 → ①=12 → ⑤=60
 
1日目の残り60ページは、全体の4/9にあたるので、

全体を⑨とすると、④=60 → ①=15 → ⑨=135(ページ)
 
という具合で、このような問題は訓練次第で誰でも解けるようになります。
 
つまり、これまでの私立中学入試では、(中学側の意図は別にして)言われたことを言われた通りにできれば合格できたのです。
 
それに対して都立中高一貫校で出題される「適性検査」では、「自分の身の回りのことに関心を持ち、その中に問題点を発見し、自分なりの解決策を考え、さらにそれを周りの人に伝えるコミュニケーション能力を備えているか」を試されます。

公立中高一貫校の「適性検査」では、一般的に「理系」「文系」の2科で行われます。
 
「理系」は、算数・理科的な問題なのですが、「周りの人に伝えるコミュニケーション能力」を試されるので、ただ答えを書くだけでは不十分で、考え方・解き方を説明する「作文力」も必要になります。
 
たとえば、(著作権の問題がありますので、具体的には紹介できませんが)「油分け算」のような問題の解法を説明させたり、「ビリーヤード問題」の考え方を説明させる問題なども出題されています。
 
【油分け算】
10ℓの油が入っている容器があり、この油を7ℓの容器と3ℓの容器を使って5ℓずつに分ける方法は?

という問題で、解答は1つとは限らない(この場合は2通りの方法がある)

【ビリーヤード問題】
入射角と反射角が等しいことを利用して、ビリーヤードのボールの転がり方を考える問題
 
「文系」は国語・社会的な問題なので、作文力が必要なことは想像できると思いますが、グラフや表などの資料を読み、そこから考えらることを分析し、まとめる力も必要になります。
 
このように「適性検査」では、「作文力」を土台に、柔軟な「思考力」、文章や資料の「読解力」と「分析力」を問われるので、日ごろから考える習慣がついていなければ、解法の丸暗記勉強をしても合格できないのです。

【あわせて読みたい】
>>「中学入試」ではどんな問題が出題される?

>>「適性検査型」私立中学入試を受けるメリット