[投資全般]「強み」を活かし、弱みをカバーするポジティブ投資学の実践物語

「強み」を活かし、弱みをカバーするポジティブ投資学の実践物語

2014/02/21

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次に、Aさんは、「株式の発注業務」が得意なトレーダーIさん、「資産管理業務」が得意なJさん、ポートフォリオの「リスク分析業務」が得意なKさん、的確、適切に運用成果を「顧客に報告」することが得意な営業担当者Lさんに集まってもらい、声をかけます。

「わたしはファンドマネージャーとして長く業務に携わり、投資の運用分析業務は比較的、得意としているのですが、投資の運用分析業務以外の仕事、例えば、みなさんの得意な株式の発注業務とか、資産の管理業務とか、リスク分析業務とか、顧客への報告業務などは、残念ながら苦手としており、得意ではありません。しかし、これから日本株に投資を行い、投資の運用業務として成功し、成果をあげていくためには、投資の運用分析業務だけでなく、株式の発注業務、資産管理業務、リスク分析業務、顧客への報告業務のすべてが適切、的確に実施された上でないと実現することはできません。みなさんの持っている「強み」を活かし、ぜひともお力を貸していただけないでしょうか?」と深々と頭を下げます。
 
トレーダーのIさん、資産管理業務を手掛けるJさんは、

「こちらこそ、Aさんに協力できて光栄です。Aさんの苦手としているところを私たちでカバーし、それぞれの強みを活かした上で、チームとして高い成果をあげようとする、まさにワークシェアリングならぬ“強みシェアリング”ですね。チームとして、みんなでこの日本株投資を成功させていきましょう。」と士気があがります。

ポートフォリオのリスク分析業務を手掛けるKさんは、

「一人ひとりは、強みもあれば弱みもあります。ただ、2人、3人、それ以上に人が集まり、適材適所でチームとして一つのポートフォリオを組めば、全体で弱みをカバーし、強みを伸ばす効果があらわれる、まさに、ポートフォリオ理論でいう、リスクを低減し、リターンを獲得する「分散効果」がうまくあらわれるということですね。」と楽しそうに語ります。 

営業担当者Lさんは、

「運用の(成果)パフォーマンスとして数字にあらわれないファンドマネージャーAさんの考え方、人柄、そしてチームのすばらしさを、ぜひとも、顧客に伝えていきたいと思います。」と幸せそうに話します。
 
Aさんは、あらためて深々とお礼をした後、最後に「メンタルマネジメント」が得意な投資のメンタル・トレーナーのMさんにコメントを求めます。
 
メンタル・トレーナーのMさんは、

「日本株のマーケットを見ても、投資家心理は、楽観、幸福感、気分の高揚、陶酔など、躁的でテンションの高い「トレードハイ※」の状態には、まだなっておらず、まだまだ、センチメント的に今後も上昇余地はあると思いますよ。また、現在、運用している100億円の資産に加え、これから100億円を新規に日本株のETFに投資するということは、ストレス・プレッシャーがかかると思うので、適切なセルフケアとポジション管理のためのロスカットなど基本的な投資原則を定めておいてくださいね。」とコメントが返ってきます。
 
(※)「トレードハイ」とは、筆者の造語であり、株式、為替、商品先物など価格変動商品の売買を通じて、楽観、幸福感、気分の高揚、陶酔など、躁的でテンションの高い症状があらわれることと定義しています。