[株式投資]【その5】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

【その5】MBA流、ケースメソッドから学ぶ「ポジティブ投資学」

2014/03/27

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トンネルの先の光~すぐではないけれど、またすべての人ではないけれど~

営業成績が上がらず、給料が減り、業界を去っていく営業担当者がちらほら出はじめる一方、支店に残っている営業担当者も顧客からの電話はぱったり途絶え、マーケットと同様、元気をなくし、支店のフロアは静まりかえっていました。世間でも、株の話はタブーにでもなったかのように、誰も口にしなくなりました。

それからマーケットが落ち着きを取り戻した数ヵ月後。満身創痍のA君のもとに、ある投資家から「今から家に来てくれないか」と一本の電話が入りました。

この投資家は有数の資産家でしたが株価の下げ過程ではマーケットの見方でA君と激しく対立、お互い熱くなることもありました。

A君の必死の努力で現金の比率は高めることができましたが依然として保有している株式は大幅に下落していたこともあり、「お叱りを受けるのだろう」と思いながら、とぼとぼA君は投資家の家に向かいました。

しかし、A君はその投資家から思いがけない言葉をもらいました。

「他社で投資していた資産をすべて君に預けたい。意見が違う時にはうるさい、生意気だと思い毎回厳しいことを言ったけど、それでも最後まで逃げなかったね。売りきれずに残っている資産は大幅に減ってしまったけどまた次で挽回していこう」と。

また後日、「資産運用の相談にのってあげてくれないか?」と親友や自分の付き合いのある顧客を紹介してくださる投資家も。
 
「やはり君ともう一度取引したい」と一度資産を引き出したが戻ってこられる投資家の方もぽつりぽつり出始めました。

少しずつ少しずつではありますが、またA君のまわりに投資家が戻ってきました。以前より、はるかに大きな資産額と良好な人間関係を伴って…。
 
「大きな下降トレンドの中で、顧客の投資家と一時的な軋轢が生じても、安易な方に流れずに、誠実に対応して資産を守ることができれば、すぐではないけれど、またすべての人ではないけれど見てくれている人、支えてくれる人もいるんだなぁ」
 
A君はようやく暗い暗いトンネルの先に明るい光を見つけ、前に踏み出すことができたようです。以前より、はるかに前向きな気持ちと希望と、自分への信頼感を伴って・・・・